Made in Japan
ポップアップドレスは日本のものづくりが生きています。
清冽な空気と水の中で、職人さんの目と手に育まれて作られています。
染色
シルクタフタは染色のなかでも織る前に糸を染める「先染め」です。
その日の温度や湿度によって染まり具合が異なるため、職人さんの長年の経験をもとに色を再現していきます。
オーガンジーは生地を織った後に染める「後染め」で染色を行います。
綛(かせ)
綛(かせ)とは、数百~1万数千メートルの長さの一本の糸を、ドーナツ状にまとめたものです。
染色する前に、ボビンから綛に巻きなおすための工程、綛上げを行います。染色の終わった綛は、ボビンに巻いた状態に戻していきます。
カタカタとリズムよく音をならせ、ゆっくりと巻いていきます。
整経
糸を決められた本数、密度、長さにしたがって並べ、巻き取る工程です。
ボビン1本が経糸1本になるので、経糸約9000本必要なタフタの生地は約9000本分のボビンを用意することになります。
実際には部分整経では数百本のボビンからの巻き取りを数十回繰り返し巻き取って約9000本にします。
撚り付け
織機にセットされた前の経糸を、新しいものに交換します。
経糸は約9000本の糸があり、そのすべてを手で一本一本結んでいきます。
製織(ハタオリ)
今までの工程を経て、やっと織り始めることができます。
織機にセットされた経糸に、緯糸を織り込んでいきます。
メンテナンスを繰り返し行った古い織機を使用し、職人さんが目と手をかけて、空気を含ませてゆっくりと織り上げていくことで、独特の風合いの生地ができあがります。
仕上げ
シワ伸ばし、幅の調整などの仕上げをしていきます。
電車の車両のような大きな機械を使い、何人もの職人さんが関わって、慎重に生地を仕上げていきます。
裁断
ポップアップドレスの製品は長い直線裁ちがとても多いです。
長い直線の裁断はその後の縫製にも影響が出るため、誤魔化しのきないまっすぐな仕事が求められるため、一枚一枚丁寧に裁断しています。
また、生地に無駄が出ないように、生地の端まで使い切りるように心がけています。
製品縫い
長い直線縫いを、蛇行せず、ズレがないように、職人さんが一つ一つ丁寧に縫い上げ、製品として仕上げていきます。
職人さん曰く、「長い直線縫いほどむずかしいものない」と。
ポップアップドレスは一見シンプルで簡単そうに見えますが、その長い直線縫いに、職人さんの技と品格が表れています。